AIに採血データを読ませてみた結果、Geminiだけ有料プランでも数字を間違えました|現役ICU看護師が3種類のAIを本気で比較検証

健康診断の「長期管理」って、できていますか?

毎年もらう健康診断の結果。去年との比較は紙に並んで印刷されているので、なんとなく確認できますよね。

でも、3年前・5年前の数値と比べようとすると、一気に面倒になります。過去の紙を引っ張り出して、自分で見比べて……。正直、続けられている人はほとんどいないと思います。

私はICU看護師として、この「健康データの長期管理」にずっと課題を感じていました。そして数年前から「AIで管理できないか」と思い、実際に採血データの画像をAIに読み込ませる検証をずっと続けてきました。

AIは画像の数字を正確に読めるのか?

まず知っておいてほしい前提があります。

少し前まで、AIは画像の中の細かい数字を読むのがとても苦手でした。文章の要約や質問への回答は得意でも、健康診断のような細かい数字がびっしり並んだ画像を正確に読み取るのは、実はかなり難しかったんです。

ただここ最近、AIの画像認識精度は大幅に向上してきています。

私が数年間検証を続けてきた結果、最近のChatGPTとClaudeは採血データの数値をほぼ正確に読み取れるレベルに進化してきました。完全に信頼するにはまだ注意が必要ですが、健康管理をかなり任せられるレベルになってきたと感じています。

ただし、その中でGeminiだけは、まだ数字を読み間違えることがありました。

それでも私がGeminiを「本命」だと思っていた理由

「ChatGPTやClaudeの方が精度が高いなら、そっちを使えばいいんじゃないの?」

そう思う方もいると思います。実はここに重要な前提があります。現状のAIは、過去の会話をずっと保持し続けることができません。

最近はChatGPTもClaudeもメモリー機能が強化されていますが、健康診断の「画像」となると話が変わります。AIは画像を貼り付けた時にその場で分析することはできても、画像そのものを記憶し続けることはできません。新しい会話(チャット)を始めた瞬間に、その情報はお互いにリセットされてしまいます。

つまり、毎年健康診断を比較したい場合、ChatGPTやClaudeでは去年の画像と今年の画像を毎回自分で貼り直す必要があります。3年・5年分となると、毎回その枚数を集めて貼る必要があり、現実的に続けられる人はほとんどいないと思います。

そこで注目したのがGeminiです。

Geminiには「Googleフォトとの連携」という、他のAIにはない強みがあります。健康診断を毎年スマホで撮ってGoogleフォトに保存しておくだけで、将来的には「5年間で血糖値どう変わった?」と聞くだけで、AIが過去の写真を自動で探して比較してくれる未来が見えています。

3年・5年の経過を、ユーザーの手間なしで自動管理できる可能性があるのは、現状Geminiだけです。だからこそ、私は健康管理AIの本命はGeminiだと思っていました。

ただしそれは、「画像認識が100%正確であること」が絶対条件です。

Google I/O 2026後に改めて検証した結果

2026年5月20日、Googleが開催した大型発表会「Google I/O 2026」で、新しい「Gemini 3.5」シリーズをはじめとする最新バージョンが発表されました。「これで画像認識精度が上がるかもしれない」と期待して、改めて3つのAIで比較検証してみました。

  • 検証方法: 自分の採血データの写真3枚を用意し、Gemini・ChatGPT・Claudeの3つに全く同じ画像を貼り付けて数値をテキスト化。元データと照らし合わせて精度を確認。

【検証結果】

AIツールプラン検証結果
ChatGPT無料プラン3枚全て誤読なし(正確)
Claude無料プラン3枚全て誤読なし(正確)
Gemini無料プラン数字の読み間違いあり ❌
Gemini Advanced有料(Pro)数字の読み間違いあり ❌

ChatGPTとClaudeは3枚全ての採血データで数値を一つも間違えませんでした。

一方Geminiは、無料プランだけでなく有料のProプランでも数字の読み間違いがありました。具体的には「6を9と読んだり」「3を5と読み違える」ケースがありました。

⚠️ 補足:

Google I/O 2026で発表された「Gemini 3.5」シリーズのアップデートは順次ロールアウト中のため、現行の有料プラン(Proモデル)の裏側に完全に新精度が反映されるまでには、まだ少しタイムラグがある可能性があります。今後改善される可能性は十分にあります。

医療では「数字1つ」が命に関わる

ICUで働いていると、数字の読み間違いがどれだけ危険なことか肌感覚でわかります。

例えば、カリウム値が「3.0」と「5.0」では、臨床的な意味が全く違います。処置や治療方針、投薬内容がガラリと変わるレベルの差です。採血データだけでなく、点滴の速度や薬の投与量も、数字1つ、桁1つの違いが患者さんの命に直結します。

だから医療現場では「だいたい合ってる」は通用しません。

Geminiの画像認識精度が正確でないということは、健康管理を任せるという観点では、現時点では致命的な問題なのです。

現時点でのおすすめの使い方(半自動の3ステップ)

では、今すぐできる現実的かつ安全な「AI健康管理の方法」をお伝えします。

  1. 健康診断・採血結果は毎年「Googleフォト」に撮影して保存するただスマホのローカルに保存するだけでなく、Googleフォトに保存しておくことを強くおすすめします。将来Geminiの精度が追いついた時に、蓄積された過去のデータを一瞬で活用できるようになります(Android/iPhoneともに無料)。
  2. 直近の読み取り・分析には「ChatGPT」か「Claude」を使う現状は、ChatGPTかClaudeに「去年と今年の画像」を自分で貼って、*「数値の変化を比較して」*とお願いする方法が一番確実で安全です。
  3. 最終確認は必ず自分でやるAIの結果を過信せず、出力されたテキストと元の用紙を必ず自分の目で照らし合わせる習慣をつけてください。

🔒 プライバシーが気になる方へ

健康情報をAIに渡すことに不安を感じる方は、撮影する際に「名前や生年月日などの個人情報が入らないよう、数値の部分だけをトリミングして撮影」してください。数値さえ写っていれば、AIは問題なく分析できます。

まとめ:未来はかなり近い

もし今後Geminiの画像認識精度がさらに上がれば、健康診断・処方箋・血液検査・お薬手帳をAIが裏側でまとめて経過管理してくれる、素晴らしい時代が来ると思います。

健康は、悪くなってから初めて「もっと早く気づけていれば」と思うことが本当に多いです。AIが進化すると、長期的な小さな変化を誰でも簡単に先回りして追えるようになります。

だからこそ、今のうちから健康診断の紙はスマホで撮ってGoogleフォトに保存しておいてください。未来のAIにとって、その積み上げたデータが皆さん自身を守る最高の武器になるはずです。

動画で実際の検証画面を見たい方はこちら👇

詳しい検証の様子や、Geminiが実際に誤読したシーンなどはYouTube動画でも公開しています。ぜひ合わせてご覧ください!


https://youtu.be/TpXJeSNjMKM

この記事の内容を、動画でもさらに分かりやすく解説しています!


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※医療情報は一般的な内容であり、症状や状況には個人差があります。気になる症状がある場合は、医療機関へご相談ください。

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