※本記事の内容は一般的な医療情報であり、個人差があります。具体的な診断や治療については、必ず眼科医にご相談ください。
はじめに
学校から帰ってきたお子さんのランドセルの中に、
「視力検査の結果、眼科受診をおすすめします」
という紙が入っていたことはありませんか?
でも正直、
『まだ見えてるし、そのうち眼科かな』
『そのうちメガネが必要になるのかな』
『今は忙しいし、次の機会でいいか…』
こんな感じで、少し後回しにしてしまう家庭も多いと思います。
実は僕自身も、最初はそうでした。
3姉妹を育てながら毎日バタバタしていると、
「まだ大丈夫だろう」
と思って後回しにしていたんです。
でもある時、眼科の先生に話を聞いて、考え方が大きく変わりました。
今、子どもの近視は、
「ただメガネを作る話」
ではなくなってきています。
今回は、3姉妹を育てる父親として、そしてICUで長年働いてきた立場から、子どもの近視について知っておいてほしいことをまとめます。
子どもの視力低下の多くは“近視”
学校の視力検査で引っかかる原因、その多くが「近視」と言われています。
近視というと、
「遠くが見えにくいだけ」
というイメージを持つ方も多いと思います。
でも実は、本当に問題なのは
“進行していくこと”
なんです。
特に子どもの時期は、成長とともに近視が進みやすいと言われています。
そのため、
「まだ困ってなさそうだから大丈夫」
と様子を見ているうちに、気づいた時にはかなり進んでいた…ということも少なくありません。
昔と今で変わった“近視”の考え方
近視に対する考え方は、ここ数年で大きく変わってきています。
| 昔 | 今 |
|---|---|
| 見えなくなったらメガネ | 進行を抑えることを考える |
そして2024年には、日本初の近視進行抑制点眼も承認されました。
つまり今は、
「視力が落ちたら仕方ない」
だけではなく、
「進行を抑える」
という選択肢も考える時代になってきているんです。
もちろん、この点眼治療が全員に必要なわけではありません。
実際に治療を行うかどうかは、眼科での診察や相談が必要になります。
ただ、“要受診の紙”は、
単にメガネを作るためではなく、
「これからどう目を守っていくか」
を考えるきっかけになっている、ということです。
※点眼治療については、別の記事やYouTubeでも詳しく解説しています。
なぜ今、子どもの近視が増えているの?
子どもの近視は、年々増えていると言われています。
背景として考えられているのが、
“近くを見る時間の増加”
です。
例えば、
- スマホ
- タブレット学習
- ゲーム
- 動画視聴
など。
今の子どもたちは、昔よりも近い距離を見続ける時間がかなり増えています。
ただ、ここで大事なのは、
「スマホだけが悪い」
と極端に考えすぎないことです。
今は学校でもタブレット学習が当たり前になっていますし、完全に避けるのは現実的ではありません。
だからこそ大切なのは、
“どう付き合うか”
です。
目を休ませる時間を作ったり、外で遊ぶ時間を意識したりしながら、“目を守る習慣”を作っていくことが重要だと思います。
実は“外遊び”が近視予防に関係している
ここで、多くの親が「え?」と思う話があります。
実は、
1日2時間程度の屋外活動が、近視予防に関係すると言われています。
太陽の光を浴びることが、近視の進行抑制に関係する可能性も研究されています。
(まだ研究段階の部分もあります)
つまり、
「外で遊んでおいで」
は、医学的にも理にかなっているかもしれない、ということです。
もちろん、外遊びだけで近視を完全に防げるわけではありません。
でも、
- 外で過ごす時間を増やす
- 近くを見続ける時間を減らす
- 目を休ませる
こういった習慣が、将来の目を守ることにつながる可能性があります。
「要受診」=即メガネではない
ここも誤解されやすいポイントです。
学校で
「眼科受診をおすすめします」
という紙をもらっても、すぐにメガネが必要とは限りません。
眼科で分かることはたくさんあります。
- 本当に近視なのか
- どれくらい進んでいるのか
- 乱視など他の問題はないか
- 一時的にピント調節がうまくいっていない状態なのか
など。
つまり大切なのは、
“今の状態を正確に知ること”
なんです。
状態が分かれば、対策や選択肢も見えてきます。
だからこそ、
「まだ困ってなさそう」
の段階で一度相談する意味があります。
放置するとどうなる?
近視が強く進むと、将来的に以下のようなリスクが上がることが知られています。
⚠️ 網膜剥離
⚠️ 緑内障
長年ICUで働いてきて感じることがあります。
大きな病気ほど、
「予防」
が本当に大切だということです。
病気になってから治療するより、
なる前に守る。
その考え方は、目にも共通していると思います。
だからこそ今は、
「見えないからメガネ」
だけではなく、
“将来の目を守る”
という視点が大切になってきています。
まとめ
今回お伝えしたことを整理します。
✅ 子どもの視力低下の多くは“近視”
✅ 今は“進行を抑える”という考え方の時代
✅ 外遊びなど生活習慣も大切
✅ 要受診=即メガネではない
✅ まずは眼科で“今の状態”を知ることが重要
学校の視力検査の紙は、
“メガネを作る通知”
ではなく、
“これからどう目を守るか”
を考えるきっかけかもしれません。
もしお子さんが要受診の通知をもらっていたら、
「そのうち行こう」
ではなく、一度眼科で相談してみてください。
早めに知ることで、選択肢が広がります。
この記事を書いた人
現役ICU看護師・3姉妹の父。
ICUで長年勤務しながら、家庭で役立つ医療知識をYouTube・X・ブログで発信しています。
「知らなかった」を、
「知っていてよかった」に変える情報を届けることを目指しています。
YouTubeでも詳しく解説しています
動画では、
- 近視進行抑制点眼
- 外遊びとの関係
- 受診のタイミング
などについて、さらに詳しく解説しています👇
https://youtu.be/AlLHdfE7bbk
この記事の内容を、動画でもさらに分かりやすく解説しています!
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※医療情報は一般的な内容であり、症状や状況には個人差があります。気になる症状がある場合は、医療機関へご相談ください。
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